その膝のセルフケア間違っていませんか?
当院で実際にあった間違ったセルフケアや運動の具体例
Case3
70代女性が歩くと右膝が痛いし正座ができないと来院されました。
整形外科で変形性膝関節症と診断され、筋肉を落とさないように痛みを我慢しながら歩いているが良くならないとのことでした。
まずは痛みが軽減するまでは無理な運動はしないようにと伝え、筋肉を緩める事を中心に施術をしていきました。
痛みなく歩けるまではすぐに良くなったのですが、階段の上り下りと正座の痛みがなかなか変わらない状態がしばらく続きました。
なぜだろうなと思っていると「歩くのが痛くなくなったからTVでやっていたスクワットをやり始めたのですが、もうちょっと回数を増やした方がいいですかね?」と言われました。
痛みなく歩けるようになり嬉しくてTVでやっていたスクワットを試しに真似してみたら痛みなく出来たのでさらに調子が良くなればと思い始めたそうです。
この患者さんは太ももの前の筋肉の固さが原因で膝がまげにくくなり、階段の上り下りと正座での痛みが出ていました。施術で緩めてもスクワットでまた固さが戻ってしまい痛みが変わらなかったのです。
スクワットを一旦中止してもらい施術を進めていった結果、階段の上り下りと正座の痛みを取りきることができました。
ちなみに、この患者さんは今では定期的な施術で痛みがぶり返すこともなくウォーキングや家でのスクワットの他に週に1~2回ジムと社交ダンスに行っているそうです。
運動をする事で痛みが軽減する場合もありますが、日常生活動作で痛みが出る状態での運動はお勧めしません。
運動や筋トレに対して前向きに取り組む姿勢は素晴らしいと思います。ですが、順番を間違えてしまうと運動や筋トレが痛みを長引かせる原因になってしまうこともあります。
まずは痛みを取り除き、その後で運動や筋トレによって痛みの出にくい体を作るという順番が大切だと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!