肩のストレッチやりすぎていませんか?
当院で実際にあった間違ったセルフケアや運動の具体例
Case4
60代女性が肩を後ろに回す動作と腰に手を回す動作で右肩が痛むと来院されました。
胸から腕にかけて筋肉の張りがかなり強く出ていたので、首~胸~腕を中心に筋肉を緩める施術を繰り返しました。
初めのうちは順調に痛みが減り、動かせる範囲も広くなっていきました。
しかし、途中から施術後は楽になるものの次の来院時には筋肉の張りが戻っていたり、悪化していることもありました。
何か理由があるはずだと思い、「最近いつも以上に体に負担がかかるような事はありませんか?」と聞いてみたところ「特にないです。今まで以上にストレッチを頑張ってやっているのになんで良くならないのですかね?」と言われました。
よくよく聞いてみると「早く良くなりたくて痛いのを我慢してグイグイ伸ばしています」とのことでした。
ストレッチは本来筋肉の柔軟性を取り戻す為に行うものですが、痛みを感じる程の強い刺激は逆に筋肉を固くしてしまいます。
ストレッチは痛みを感じない程度に加減して継続するよう伝え施術を続けた結果、痛みなく大きく動かせる状態に戻すことができました。
『ストレッチは痛いくらいの方が効く』と思っている方はまだまだ多くいらっしゃるみたいです。
強い刺激を全否定するつもりはありません。ただ、痛みを感じる程の強い刺激によって無意識に体の防御反応が働き逆に筋肉を固くしてしまうこともあります。
何事も『適度に行う』ことが大事です。ストレッチにおいては痛みを感じるまで伸ばしたり、繰り返し何度も伸ばすのは逆効果になる確率が高いです。
ストレッチは痛気持ちいいを目安に頑張りすぎない事をお勧めします!
最後までお読みいただきありがとうございました!